マーケティングのフレームワークは社会情勢や、時代の流れに伴って変換をされてきました。今日はマーケティング4.0についてお話をしたいと思います。
目次
マーケティング1.0とは
マーケティング1.0の概念としては「製品主体のマーケティング」、製品の価格を下げることで買って頂くお客様を増やすこと。製品と価格で需要をコントロールが出来、企業はお客様に対して優位に立てる環境であったといえます。
マーケティングの中核となるフレームワークの誕生
マーケティング・ミックス(4P)
製品(product)、どこで(place)、価格(price)、広告宣伝(promotion)
を売るか考えるフレームワークです。
マーケティング・ミックスは現代でもマーケティングの基礎中の基礎の考え方であり、マーケティングを学ぶ1番初めのフレームワークの1つと言えます。
マーケティング2.0とは
1970年代になると、技術発展により、製品を安価に作れるようになりましたが、市場の価格競争が進み、多くの製品が市場に出回るようになり、市場の競争が加速していきます。買い手は似たような製品の中から購入する製品を選択刷ることが出来、企業優位の「作れば売れる」の時代は終わりをむかえました。
買い手が製品を選ぶ事が出来ることになった為、企業が買い手にとって何が必要であるか=「ニーズ」を知ることが重要になりました。
マーケティング2.0は「買い手志向のマーケティング」になります。
この頃から買い手を性別、年齢、趣味等などセグメンテーションをし、攻略すべき市場を特定として、自社に見合った製品を提供する流れが必要んありました。こちらがSTP分析といわれるマーケティングのフレームワークとして知られるようになりました。
マーケティング3.0とは
「どういう社会を作るのか」「世界をよりよい場所にする」などコンセプトになっています。地球温暖化や貧困を初めとする社会課題や、市場もめまぐるしく変化するとともに個人の価値観、ライフスタイルの多様化などでニーズを満たす製品サービスではんく、製品や人に対する共感の追求が重要になってくるようです。
3iとは
「ブランド・アイデンティティ」・・・買い手に対してポジショニングを明らかにしながらブランドを認知させることが出来ます。
「ブランド・イメージ」・・・ブランド・イメージはブランドと差別化によって、買い手のニーズを満たしながら、買い手にとってより好ましい感情を与える事が成立します。
「ブランド・インテグリティ」・・・ポジショニングの差別化によって買い手の信頼を作り上げる事が成り立ちます。
マーケティング4.0の時代
2010年代になると、市場には環境に配慮するような製品も増えてきました。マーケティング4.0とは「消費者自身を満たすこと」が必要であり、4.0の概念は「自己実現のマーケティング」です。
SNSの普及により、買い手自身が自ら情報発信する環境が整ってきており、自分で買った商品をSNSで情報発信できるようになりました。企業のマーケティング活動は製品購入までのプロセスだけでなく、その後のプロセスまで考える必要が出てきました。
マーケティング4.0はただ製品を認知し購入して頂く事だけではなく、自社の製品のファンになってもらい、顧客自ら製品の推奨をしてもらう事が重要であります。マーケティング4.0の時代の顧客売買プロセス(カスタマージャー二ー)のフレームワークを見ます。
5aとは
「AWARE」・・・認識する、知る
「APPEARL」・・・記憶や印象に残る
「ASK」・・・調べる
「ACT」・・・購入する
「ADVOCATE」・・・周りに勧める
インターネット上の口コミや評判を閲覧したりして納得感を得て購入決断を決めることが増えています。現代のマーケティングでも重要視しなければならない点です。5a理論のポイントはマーケティングの最終目標が変更された事であり、顧客のカスタマージャー二ーが伸びた事を意味します。これまでは顧客が製品のサービスを決める「行動」のポイントで終わっておりましたが、他社に製品やサービスを「勧める」というポイントが追加されました。
IT技術の進化や、SNSの普及によってアナログからデジタル社会へ移行した時代だからこそマーケティングの最終目標が変化したと言えるでしょう。
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